モベンシスの独自技術である「ソフトモーション」と「ソフトマスタ」は、パソコンのマルチコアCPUの演算能力を最大限に活かして、 NCボードや専用コントローラの代わりに市販のWindowsパソコンにインストールしたソフトウェアのみによって、 高速多軸同期モーション制御やフィールド通信制御を実現する画期的なソフトウェア技術です。 このコア技術をベースにして、第4次産業革命時代をリードするソフトモーションコントローラ”WMX”が製品化されました。
ソフトマスタは、ソフトウェアで設計されたモベンシスの独自のフィールドバス通信技術であり、 イーサネットベースのソフトウェアタイプのフィールドバス通信技術であるEtherCAT、CC-Link IE TSN、Real-time Express(RTEX)、MECHATROLINK の通信技術を提供しています。
イーサネットベースの産業用標準フィールドネットワークです。モベンシスはアジアで初めてソフトウェアベースのEtherCATマスタスタックを独自開発し、モーションコントローラプラットフォームとして提供しております。
<EtherCAT特性を最大に活用することができるClass Aレベルの様々な機能を提供>
• 128軸を1ms、16軸を0.125msの速度で完全同期制御、制御軸を複数の速度に分離可能
• 様々なメーカ製EtherCAT Slave製品との高い接続性を実現(図参照)
• 10年以上の量産装置適用実績を通じて証明された、業界トップクラスの性能と信頼性
• DualCycle対応(異なった二つの通信周期で制御可能)
<特徴>
優れた性能
- ノード数に関係なく、ノード間における±5ns以下のDC同期精度で、同期化の負荷減少
- 最大0.125ms(8KHz)の通信周期
- 一般産業用フィールドバスシステムに比べ、25~30%のCPU負荷減少
優れた柔軟性
- ライン、ツリー、スター、二重化ノードが混合された拡張接続が可能
- 自動接続検出機能で、ネットワーク内の個別ノードとの接続切断および再接続が可能
- 機器の動作中のデバイス交換が可能(HotConnect、Cable Redundancy、Flexible network topologyconfiguration)
高い利便性
- ノードアドレスを自動的に割り当てるため、ネットワークの設定が不要
- ネットワークエラーの診断が容易
オープンアーキテクチャ
- EtherCATに対応するあらゆるモジュールと接続可能
- ユーザが直接EtherCATマスタとスレーブの開発が可能
(99.9%の製品互換性、継続的な互換性アップデート、様々なベンダの製品を同時に使用可能)
世界で認められた技術
- 世界の半導体およびディスプレイ装置、医療機器、測定機器などに幅広く採用
イーサネット通信の通信帯域を時分割多重化し、優先度制御を通じて定時性確保(リアルタイム)を可能にするTSN(Time Sensitive Networking)技術を適用した産業用フィールドバスネットワークです。
様々な機器を利用した柔軟なシステム構築が可能であり、優れた管理機能を備えているため、工場全体のIoTインフラ構築に最適です。また、高速大容量通信を提供するプロトコルは、Tact Timeを短縮し、生産性を向上させることができます。
Realtime Express(RTEX)は、サーボに要求される高度なリアルタイム性を実現するためにPanasonicが独自開発した先進の産業用フィールドバスネットワークです。通信速度は100Mbpsと非常に高速でありながら、市販のLANケーブルの使用によりシステムコストを低く抑えることができるため、高速化と低コスト化の両立が強く要求される半導体・液晶製造装置や電子部品実装機などで多く採用されています。また、プロトコルが非常にシンプルなので、一般的なモーションネットワークよりも容易に上位コントローラを開発することができます。※別途専用ボードが必要。
MECHATROLINK-Ⅲは、コントローラと各種コンポーネントを接続する産業用オープンフィールドネットワークです。高速な通信と同期性の保証により、システムの高速化、高機能化を実現します。また、シンプルなケーブルの接続により、システムの省配線、小型化、容易な拡張性を可能にします。
物理層にイーサネットの技術を利用することにより、100Mbpsの高速通信を実現しました。尚かつ、モーション制御に必要な高速サイクリック通信と、大容量メッセージ通信を実現しながら、62スレーブにおける完全同期をASICで実現します。※別途専用ボードが必要。